表面の粗いボウリング玉は高スコアが出やすい

ABC Science より。ボウリング場で玉を選ぶときのヒントになるかもしれません。
■ 粗いボウリング玉はかっ飛ばしている
Rough bowling balls strike out
さまざまな特性のボウリング玉をロボットに投げさせて玉の速度や回転などを測定するという調査が行われました。結果、高いスコアを出すためには、玉の表面が粗いことが重要であることが明らかになりました。この結果をもとに、公式ルールに変更が加えられることになります。
すべてのスポーツの世界では、ルールに正当性が要求されます。たとえば特定のプレイヤーだけが有利になったり、プレイヤーの実力差が出にくくなったりするルールは適切とは言えません。そしてそれは、時代の進歩に応じて、適宜見直しが入るべきものです。
さて、こうした事情はボウリングの世界でも同様です。ここ20年、ボウリング玉の技術が大幅に進歩したことにより、ストライクが容易に出せる玉が多く出回るようになりました。その結果、上位者の間の差が出にくくなるという問題が生じていました。そこで今回、USBC(全米ボウリング評議会)は、特にボールの特性について新たに規制を設けることにしました。
もっとも、ルール改正を試みるのはこれ初めてではありません。2005年に一度規制を設けようとしたことがあったのですが、その際は科学的な裏づけとなるデータが十分ではなかったために、ボウリング玉の製造メーカーから反発があり、結局うまくいきませんでした。
そこで、それから2年の歳月をかけ、USBC の研究者らの手によってボウリング玉のデータ測定が行われました。
実験にあたって、彼らはサンプルの玉をロボットに投げさせました。その様子を23個のセンサでとらえ、玉の速度・回転・方向などを測りました。彼らは、玉をコーティングするオイルの量や、コアの形状など、18の項目に玉の特性を分類し、いったいどの項目が最も高スコアに結びつくのかを調べました。
結果、もっとも影響しているのは玉の表面の粗さであることが分かりました。つまり、一見なめらかな玉も、ミクロなレベルで見れば、樹脂と薬品の影響で、細かな溝がたくさんついてます。この溝の影響が大きいと、レーン上で大きくフックがかかり、結果、ストライクの可能性が上がることになるわけです。
今回の実験の結果から、溝に1.27マイクロメートルの制限が設けられることになりました。製造メーカーは既に対応が完了しており、2009年4月から改正ルールが有効になるとのことです。
なるほど。。スポーツの世界の進歩って、プレイ技術の向上という側面だけでつい見てしまいがちだけど、それだけではなくて、ルールの進歩という側からの見方もあるんだなあ、と気付かされたよ。しかもそのルールが場当たり的なやり方で決まるのではなく、厳密な科学の方法で定めている点もなかなか面白いなと感じました。
ちなみに記事に登場する投球ロボット(愛称はハリー)は、USBC の過去の記事(USBC leads the way in bowling technology)で見ることができます。
【参考リンク】
・元記事:Completed USBC bowling ball motion study leads to new specification
・調査報告:Ball Motion Study: Phase I and II Final Report













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