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一夫一妻制の両生類が初めて発見された


 Science NOW より。

■ 両生類で初めて一夫一妻制がみられた
 Monogamy Seen in Amphibians for First Time

 まずはこの画像をご覧ください。アマゾンに生息する Ranitomeya imitator というカエルです。体長約2センチ。目を引くたいへんカラフルな外見です。さてこのカエル、けばけばしい見た目とは裏腹に、その夫婦活動はたいへん誠実であることが分かりました。両生類としては初めて、一夫一妻制をとることが明らかになったのです。

 このカエルはいったいどんな夫婦生活を営むのでしょうか。それを知るには、近縁種の Ranitomeya variabilis の生活と対比させてみると面白いです。

 この2種は非常によく似た外見をしています。いずれも大声で鳴いて求愛します。母カエルは葉の上に卵を産み、オスが卵を育てます。卵が孵ると、父カエルはオタマジャクシを背中に乗せて近くの水たまりへと運びます。

 ここから先の育て方は両種で異なります。R. variabilis では、母カエルは卵を産むとどこかに行ってしまい、父カエルは水たまりの周辺を警護します。基本的に子のことはほったらかしです。一方、R. imitator は、子をたいへん手厚く育てます。引越し後の数ヶ月間、父は週1回、母を水たまりへと連れてきます。そこで母カエルは、栄養たっぷりの食用の卵を産み与えます。子どもたちが大きくなるまで、両親が食事の面倒をみているのです。

 いったいなぜ、R. imitator はここまで子どもたちを過保護に育てるのでしょうか? 研究者らは、リソースの量に何か関係があるのではないかと考えました。彼らは404種ものカエルに関する文献を集め、水たまりの大きさと彼らの習性との間に関連性がないか調べました。結果は特徴的でした。小さい水たまりに住まわせる習性のあるカエルほど、より過保護な子育てをしていたのです。

 さらに研究者らは、R. imitator の親子のDNAを採取して調べました。この結果からも、このカエルが一夫一妻制をとる証拠が得られたとのことです――この発見は両生類で初となるものです。

 実際のカエルたちの生活もモニタされました。12匹の R. imitator を追跡調査したところ、うち11匹は交配シーズンになると同じパートナーを選んでいました。

 とはいえ、R. imitator がなぜ一夫一妻制をとるのか、その根本的な理由はまだ明らかになっていないません。どの方向に進化が起きたのかを含め、今後明らかにすべき点のようです。

 なるほど。。。DNA調査や追跡調査など、いろんな角度から調べられていておもしろいです。葉から父カエルが子を運ぶなんて習性も初めて聞いたので驚き。

【参考リンク】
・元論文:A Key Ecological Trait Drove the Evolution of Biparental Care and Monogamy in an Amphibian

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コメント (2)

匿名:

いつも楽しく拝見させてもらっております。
これからも面白い記事紹介してくださいね。

riverplus:

ありがとうございます!
もうちょっと頻度よく更新できるようにがんばります。

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