« 音の知覚は体力に関係している | メイン | 花火にもエコの時代がやってきた »

モテるマッチョが支払う代償


 New Scientist より。

■ たくましい男はセックスが多いが、支払うべき代償がある
 Hunks get more sex, but there's a price to pay

 筋肉たくましい人は、そうでない人と比べて、女性を引きつける一方、免疫や栄養の面で生存上のコストがあるかもしれない。筋肉量とさまざまな指標との関連を調べた新たな研究によってこうした可能性が指摘されました。この結果は、なぜ人類の男性が必ずしも筋肉隆々にならないのか、という理由を説明するヒントになりそうです。

 この研究を行ったのは、米国ピッツバーグ大学の進化心理学者 William Lassek です。彼は、米国の健康栄養調査に参加した5000人以上(18~49歳)のデータを使いました。彼は、このデータをもとに、大きな筋肉を持つことと、その他の指標にどのような利点または欠点があるか、分析を行いました。

 結果はこうでした。除脂肪体重(脂肪を除いた体重)または腕・脚部の筋肉量が多い人ほど、よりたくさんの性パートナーがいたことが明らかになりました。また、筋肉のある人ほど、より若い年齢で性交渉を体験していました。

 一方で、筋肉があることは良いことづくめではありませんでした。筋肉量とカロリー摂取量との間に強い相関があることが分かったのです。この相関は、BMI、年齢、活動レベル等とカロリー摂取量との間の相関よりも強いものでした。これはつまり、筋肉のある人はそうでない人と比べて、空腹状態になる頻度が高かったかもしれないことを示しています。

 さらに、筋肉のある人は、白血球の生産量が少ないうえに、また、C反応性タンパクと呼ばれる免疫分子の量においても劣っていることが分かりました。いずれも病原体の破壊に役だつものです。

 以上の結果から、研究者は、筋肉がたくましいことは、性的な利点があるというメリットがある一方で、エネルギー的なコストの面でデメリットを兼ね備えていると述べています。結局のところ両者はいくらか相殺し、ひいてはなぜ様々な体型の人々が存在しているのかを説明する一つになっている、と彼は述べています。

 なるほど。。なお筋肉の多さと性的な魅力やパートナーの数との関係を示した研究はすでにあるそうで、その結果から比べるとまあそこまで意外な結果が出たわけではないのかなと感じます。とはいえ筋肉量と性体験の関係というのは初めて目にしますし面白いです。

 Lassek さんの説明が正しいと仮定すると、筋肉のある人ほど、感染症に感染する割合が高いはずだ、という推論が成り立ちそうです。こういう関係ってすでに調べられていたりするものなのかな。

【参考リンク】
・元論文:Costs and benefits of fat-free muscle mass in men: relationship to mating success, dietary requirements, and native immunity

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.riverplus.net/cgi/mt/mt-tb.cgi/3005

コメント (2)

もてないトレーニー:

性的な魅力って文化によって変わると思うのだけど、どうなんだろう。
たとえば今の日本で調査したら筋肉量よりもウェストサイズのほうが相関係数高かったりしないだろうか。

riverplus:

時代ごとの好みとの関わりはすごくありそうですね。
社会が貧しいうちは、マッチョな方が人気が歩けど
豊かになるとスリムな方がよいとか。。。

コメントを投稿