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音の知覚は体力に関係している


 ABC Science より。

■ 知覚は耳それぞれ
 Perception is in the ear of the beholder

 接近してくる音を耳にするとき、体力的に劣る人々は、すぐれた人々と比べて、実際よりも自分に近いと判断する傾向にあることが、あらたな研究によって明らかになりました。

 この発表をしたのは、米国ウースター大学の準教授 John Neuhoff です。彼らは被験者を集め、こんな一連の実験を行いました。

 まず被験者らは、始めに体力測定を受けました。握力の強さと、運動後の心拍数の回復の早さが測定されました。

 さらにその後で、被験者らはある音を聞かされました。だんだんと自分の近くに現れてくるような音です。彼らは、音が自分の目の前に来たと思ったときに手元のボタンを押すように依頼されました。研究者たちは、ボタンが押されたタイミングと、被験者の体力テストの結果との間にどのような関連があるかを調べました。

 結果はこうでした。被験者の98パーセントは、実際よりも早くボタンを押しました。しかし、体力測定で優れた結果を出した被験者は、より長く待つ傾向があることが分かったのです。反対に、悪い結果だった被験者は、あたかも安全のための余裕を設けるかのように、すみやかにボタンを押しました。

 Neuhoff は、今回の結果を進化の観点からとらえています。「こうした予期のミスはコストがほとんどない上に、危険源に対処したり回避したりする時間を実際にもたらしている」と述べています。

 さらに彼は、同じ被験者であっても、食事の改善などで体力的に良くなれば、より性格に音源の到着を予想できるようになるのではと考えています。

 なるほど。。。握力や心拍といった一見関係のなさそうなことがらが音の認識と相関を持っているというのは大変おもしろい結果です。実際の因果関係がどこにあるのかは今回の実験だけではよく分かりませんが、彼が述べているように、同一の人物での比較をしてみるのは面白そうですね。あるいは1日の中でもどう違っているかとか、体調の良し悪しでどう違っているかとか、何かしらの傾向がみられるのかもしれません。

 ちなみに性別で比べてみると、女性の方が男性よりもすばやくボタンを押す傾向が他の研究から分かっているそうです。この傾向も特徴的です。

【参考リンク】
・元論文:不明。米国音響学会に発表予定だそうです。

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コメント (2)

のっし:

音が自分の目の前に来たと思ったときボタンを押して、
正解だったらおいしいケーキが食べられるルールだったら?

riverplus:

その実験は面白そう。。

そういえばこんな話がありました。
「男らしい歩き方は自分に迫りくるように見える」
http://www.riverplus.net/sci/2008/09/post_2.html

外敵が自分のところに向かってくることはあっても
ごはん(獲物)がやって来ることはまずない、という考え方が染み付いてると、
ケーキと教えられていてもやっぱりうまく反応できないのかなあと想像しますねえ。

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