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幼い子どもも多数派の意見を好む


 EurekAlert! より。

■ えり好みする未就学児童たち:幼い子どもは多数派の意見を好む
 Picky preschoolers: Young children prefer majority opinion

 私たちが何かを決定しなければならないとき、多数の人が選んだものと同じ答えを選ぶということはよくあることです。このような「群集にしたがう」心理はいつごろから生まれるのでしょうか? 新たな心理学の研究によると、未就学の非常に幼い時点ですでにこうした判断の仕方が見られることが明らかになりました。

 この研究を行ったのは、ハーバード大学の Kathleen H. Corriveau らです。彼女らは、3、4歳の子どもを対象に、こんな実験を行いました。

 被験者の子どもは、3人または4人の小集団の人々が、ある新しい物に名前をつけている場面を見せられました。小集団のうちの過半数(2/3または3/4)の人は、それを同じ名前で呼ぶのですが、残り1人は、それとは異なる名前で呼びました。

 この場面を見終わった後で、子どもたちは、その物を自分ならどう呼ぶかを尋ねられました。すると子供たちは、少数派ではなく多数派がつけた名前を選ぶ傾向があることがわかりました。

 さらに続けて行われた実験では、もうひとつの面白い傾向もわかりました。今度は、先ほどの多数派のメンバーが1人を残して部屋を出て行き、多数派と少数派が1人ずついるようにしました。そこでまた、別の物体に対してそれぞれ異なる名前をつけて呼んだのです。

 するとこのときもやはり、子どもの選択は、かつて多数派だったメンバーの側につくことが分かったのです。

 これらの結果は、いわゆる多数の合意を敏感に認識し、かつ信頼するという能力が、3,4歳という幼い時点ですでに機能していることを示しています。さらに、多数派に誰がいて誰がいなかったか、という状況も記憶できると言えます。今回の発見は、幼い子どもが、単純であるが強力な戦略を助けとして、意見のばらつきの中をうまく進んでいるという初の証拠になるだろうと著者らは述べています。

【参考リンク】
・元論文:Going With the Flow: Preschoolers Prefer Nondissenters as Informants

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