« 宗教はものの見方をどのように変えるか? | メイン | トカゲの腕立て伏せの謎をロボットが解き明かす »

秋生まれの子供は喘息もちになりやすい


 Reuters より。

■ 秋の子供は喘息のリスクが大きいとの研究結果
 Autumn babies at greater risk of asthma: study

 風邪やインフルエンザのピークの時期の4ヶ月前に生まれた子供は、そうでない時期の子供と比べて、喘息を患うリスクが30パーセント高くなることが分かりました。

 子供の生まれた時期と喘息との関わりについては、すでにいくつかの研究がなされています。そのうちの1つ、北半球の子供を調べた調査では、秋に生まれた子供に、喘息を患うリスクが高くなっていることが示されていました。

 そこで今回の研究では、上記からさらに進めて、年ごとのウィルスの活動のピーク時期との関連が調べられました。

 調査を行ったのは、米国ヴァンダービルト大学の喘息研究センターのディレクター Tina Hartert によるチームです。彼女らは、テネシー州の9万5千件におよぶ小児の医療記録を分析しました。

 調査の結果、こんなことが分かりました。子供の誕生日と喘息を患うリスクとの関連を見てみると、RSウィルスと呼ばれるウィルスの年ごとの感染ピーク期に合わせてシフトしていることが分かったのです。

 RSウィルスとは、別名 Respiratory Syncytial(呼吸器合胞体)ウィルスとも呼ばれます。大半の子供は、生後3~6ヶ月のうちに感染するのですが、ほとんどは深刻な合併症を生じることなく回復します。

 Hartert は、RSウィルスの感染予防が、喘息の罹患を避けることにつながるのでは、と期待しています。現在はこの仮説の証明に取り組んでいるとのことです。

 なるほど。喘息といえばその人の一生にわたり影響を及ぼし続ける厄介な病気です。生後の数ヶ月間の徹底的なケアで罹患のリスクを効果的に下げられるかもしれないというのはとても魅力的ですね。

【参考リンク】
・元論文:Evidence of a Causal Role of Winter Virus Infection during Infancy in Early Childhood Asthma

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.riverplus.net/cgi/mt/mt-tb.cgi/2891