« 情けは人とネズミのためならず | メイン | 食事中に薬を飲んでお金を節約? »

シリアルで記憶力を高める


 ABC News in Science より。本記事より試しに記事の全文翻訳をやめてみます。

■ 砂糖分の多い朝食シリアルは記憶力を高める
 Sugary breakfast cereals may boost memory

 GI値の高い朝食シリアルを食べると、短時間ではあるものの、記憶力のテストでよい成績を出すようになることが実験で明らかになりました。

 GIというのは血糖上昇反応度とも呼ばれる指数で、一時期、低インシュリンダイエットがブームになったときに、この名前がひろく知られるようになりました。ざっくり言うと、炭水化物が身体のなかで吸収されるスピードを表す指標です。この値が高い食物だと、食後に血糖値を上昇させやすくなるということです。

 さて、西オーストラリアのポスドク Michael Smith によるこの調査では、14~17歳の37名の被験者に対して、トウモロコシブラン(小麦のもみ殻)のいずれかを原料とするシリアルを食べてもらったそうです。前者の方がより高いGIをもつ食べ物です。食事の後で、被験者たちは、単語の記憶力テストを受けました。20個の道具や野菜の名前のリストを記憶するというテストです。

 テストの結果はどうだったか。GIの高いトウモロコシのシリアルを食べた被験者の方が、平均して1.52個多くの答えを覚えておくことができたそうです。

 しかし、以前に行われた同様の実験では、これとは逆の結果が出ています。論文へのリンクがないため詳細は不明ですたが、こちらでは、反対に低GIのシリアルを食べたときの方が良い成績を出したそうです。Smith はこの理由付けとして、今回の実験は、被験者に手を動かしながら記憶テストをやってもらったのが違いとなったのではと述べています。こうした動作は、被験者の注意力をいくらか分散させるため、以前よりも現実的な状況をシミュレートできる、と彼は述べています。

 ただ、今回の結果には、他の研究者からいろいろと疑問が出ています。今回と以前とで用いたシリアルは同じ製品なのか? 本当にブランのシリアルの方が低GIなのか? ・・・どうやら、今回の結果からのみでは、朝食にこのシリアルを食べるといい、と断言するのはまだ難しそうです。とはいえ、傾向としては面白い結果が出ているので、さらに情報が整理されれば、たとえば一日の仕事の種類にあわせて朝食を変えてみるなどの管理ができると良いかもしれません。

【参考リンク】
・(元論文)今月開催の世界神経科学会議発表される予定で、論文はどうやらまだのようです。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.riverplus.net/cgi/mt/mt-tb.cgi/2454