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プレゼン役立ちネタ

Life Hacks
 以前に本屋さんで買った本。刺激になる内容が多かったのでご紹介。

Life Hacks PRESS ~デジタル世代の「カイゼン」術~(出版:技術評論社)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4774127280/250-9511662-2722657

「ライフハック」という言葉があるそうです。
 一言でいうと、効率良く仕事をこなし、高い生産性を上げ、人生のクオリティを高めるための工夫やテクニックのことを総じてこう呼んでいます。

 多くの仕事に追いたてられている中、たくさんの情報の管理だけで多くの時間を費やしてしまったり、あるいは常に何かに追われている気分になったり、あるいはコミュニケーションの不足に悩んだり、そういう経験がある人は多いと思います。(あるいは慢性的にそう感じてるとか。)本書はこうした問題への具体的なアプローチを示します。

 本書では、いくつかのトピックが章に分けられて紹介されています。その中の1つ、PowerPoint を使ったプレゼンテーション・テクニックについての章から、「けっこう使えるかも」というネタがいくつかあったので、ここでご紹介。

【ネタ1】:言いたいことを3回言おう 

 日本人はプレゼンが下手だ、と言われることがあります。日本人の典型的なプレゼンテーションというのは、起・承・転・結のパターンに沿って、時系列的なストーリーをそのままの順で並べてしまうというパターンがそれに当たります。したがって、肝心の「結」の部分が、最後の最後まで示されないままにスライドが進行してしまい、結局なにが言いたかったのか、印象にあまり残らないまま終わってしまう、ということに陥ってしまいがちです。

 そういえば、僕が修論を書いたときに言われたことですが、できるだけ最初のほうに言いたい結論を持っていき、補足となる経緯などはそのあとで続けるかたちで書くのだ、ということを言われました。今までの自分の文章の書き方とは異なっていて違和感を感じましたし、その後でも、ともするとついつい前記のような「時系列的ストーリー」を書いてしまいがちになります。

 本書が勧めるプレゼンの方法は、言いたいことを「3度」話す。すなわち、「これから何を話すか」を伝えるために話し、次に伝えたい内容を話す。そして、最後にもう一度、話した内容のまとめとして話す。あらかじめ話すダイジェストにより、聞き手には「これからこういうことを話すんだな」という心構えができるから、多少の聞き漏らしや、難しい説明でも、落ちこぼれることなくついていくことができる、というわけです。

【ネタ2】:「B」キーを活用する方法

 プレゼンテーションモードでプレゼンを行っている最中に、キーボードの「B」キーを押すと、表示が真っ黒になります。おそらくこの機能をご存知の方はけっこう多いと思うのですが、一方で、いったいどんなシーンでこの機能を使うの? と感じるところがありました。僕のなんとなくの想像では、ホワイトボードにスライドを投影して使う際に、一時的にボードに説明の図や式を書きたいときに使うのかなあ・・ぐらいに思ってました。

 この機能の有効な利用法というのは、そうではなく、発表者が、スライドに書かれていない内容を話すとき、なかでも特に、自分自身を相手に強く印象付けたいときに、この機能を使うのです。

 聴衆に発表者を印象付けるべく強調して話しているとき、話してる内容と別の内容を示しているスライドというのは、聴衆にとって「余計なもの」でしかないわけです。余計なものを聴衆の目から隠すことで、聴衆に注目して欲しいモノ(つまり、発表者のせりふや表情)をコントロールすることができるのです。

 これはとても新鮮に感じたアイデアでした。そういえば、僕が大学院のときに研究内容のプレゼンをする際には、かかわりのある情報はできるだけスライドに書いておいて提示しておけ、ということをよく言われました。たしかに、これはこれで一つの方法であり、(特に大学教授のような、多くの情報から瞬時に本質を見切れる人々のグループにとっては)ひとつの有効な方法でしょう。あるいは、プレゼンのジャンルにもよるかもしれない。その一方で、全ての情報を並べきるのではなく、「重要度が低ければあえて提示しないことを選ぶ」というアプローチを考えてみることはなかなか面白いんじゃないかなあと思うのでした。

【ネタ3】:手のひらをひらひらと

ビルゲイツ
 これも、聴衆の視線をコントロールさせるためのテクニック。360°の視野の中から、どうすれば相手の注目を自分の表情に向けることができるか? という方法です。

 人間の視線は動きのあるモノに対してひきつけられやすいという性質を利用したテクニックです。プレゼンの際に、自分の手のひらの位置を、普段よりも上のほう、ちょうど両胸や両肩の前あたりに持っていって、説明をするというスタイルです。このあたりで手のひらがひらひらと動いていると、聴衆の視線は本能的にその位置に引き寄せられ、近くにある顔への注目も高まるというのです。

 右の写真は、ビルゲイツのプレゼンのシーン。こうしてみると、ごく自然に手の位置が胸の位置にいっていることが分かりますね。あと、写真を見ていて気がつきましたが、「暗めの色の服を着る」というのも、手と顔の存在をくっきりと目立たせるためにとてもよい手段なのかもしれませんね。

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