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プリンタに秘密の暗号が?

 ABC Science Online
より。これって本当にそうなの? と信じられない記事。

 

 ふだんから僕たちは、プリンタやコピー機によくお世話になっています。

 言うまでもないですが、こうした機器のすばらしいところは、どんな文書であろうとも、一瞬のうちに同一のものを作ることができるという点です。

 ですが、もし僕たちの知らないうちに、印刷した文書にこっそりと秘密の暗号が埋め込まれているとしたら・・・、どうします?

 

 と、まるでスパイ映画にありそうなシチュエーションを書いてみたわけですが、どうやら、米国のプリンタやコピー機には、貨幣偽造の対策として、本当にこんなことをやっているものがあるらしいです。

 この記事によると、こうした機器で印刷された文字を拡大してよくよく見てみると、小さな点(ドット)の集まりの中に秘密の暗号が埋め込まれており、この暗号を解読すれば、その文書を印刷をした日や時間、あるいはその機器がどこで生産されたのか、といった情報が分かってしまうようです。

 

 

Secret printer code tracks users

(プリンタの秘密の暗号がユーザを追跡する)

http://www.abc.net.au/science/news/stories/s1490847.htm

 

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 いくらかのレーザープリンタから生み出される小さなドットが秘密の暗号となって、政府は偽造者を突き止めることが可能である、と新しい研究は結論付けている。これはプライバシー擁護者の反感を巻き起こしている。

 

 電子フロンティア財団(EFF)が言うには、最近、同財団の研究者たちが、小さな追跡(トラッキング)用のドットにひそむ暗号を解読した。

 

 米国の諜報部が公表するところによると、このトラッキングは、偽造者を特定するため、カラーレーザプリンタ製造業者数社との間で結んだ取り決めの一環であるという。

 

 「少なくともプリンタの1ラインからのドットに、文書が印刷された日時と、プリンタのシリアル番号がコード化されていることが分かりました。」とEFFの研究者 Seth Schoen は語る。

 

 黄色のドットは直径1ミリメートル以下であり、青い光線や拡大鏡、顕微鏡を使わないと見ることができないとEFFは述べている。

 

 諜報部の広報担当は、直接的にこの報告を確認することはしなかったが、政府機関が「偽造通貨の作製におけるプリンタ・コピー機の不法利用を阻止すべく、予防的な技術的対抗を行うよう他の政府機関や産業と協力して取り組んでいる」ことを認めている。

 

 この広報担当が言うには、これらは「通貨の複製に限定された特定のもの」であり、この動作は「個人のコンピュータのハードやソフトの利用を追跡・測定するものでは決してない」。

 

 プライバシー・言論の自由・技術的革新を促進するグループであるEFFは、たとえ偽造を止めることが目的だとしても、この動きにはプライバシーにとって厄介な意味合いがあると述べている。

 

 これと同一の情報をつかって、政府は反体制派を追跡することができるだろう、とEFFの広報担当は言う。

 

 「国際的に、反体制派が言うことや、反体制派を追跡することに高い関心を持つと思われる政府があります。」と広報担当は語る。そして、これは米国政府との協定のように思われるが、この暗号の解読が容易であるという事実は、他の政府が、同一の暗号を他の目的につかえることを意味している、と付け加える。

 

 「ヨーロッパからのページを試験したところ、これらには同一のコードがありました。」と Jeschke 氏は述べる。

 

 ゼロックス社の広報は、「セキュリティ上の理由のため」、同社は具体的な技術についてのコメントはしないと述べている。

 

 「ゼロックス社は、顧客に関わる情報を共有することを日常的にしていません。」と広報は語る。「私たちは、他の製造業者と同様に、政府捜査機関が求めてきた際には助力をしています。」

 

 この報告は厄介だと語るのは、プライバシー権利情報センターの Beth Givens である。

 

 「他にどんな秘密の追跡のしくみが世にあるのかという問いをはぐらかしています。」と彼女は語る。

 

 このシステムは、匿名でいられる基本的な権利をおびやかし得るものだと Givens 氏は言う。

 

 EFFの上席弁護士 Lee Tien は、政府はこの技術により反体制派を見つけるのが容易になるだろうと語る。

 

 「1980年代のロシアの地下出版のような、政治的・宗教的なパンフレット・小冊子を作成する秘密裏の民主主義運動は、単純な紙の文書にもつねに匿名性を必要とするでしょう。」と彼は言う。

 

 「さらに悪いことに、これは、政府と民間産業が、プリンタのような日常設備に妥協をほどこして私たちのプライバシーを弱めるという協定を、いかに秘密裏に行っているのかということを示しています。次に来る論理的な問いはこういうものです。技術が私たちを裏切ることを請け負うような協定に、他にどんなものがなされていたのか、あるいは今もなされているのか? という問いです。」

 

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 記事中には、この技術は「通貨の複製に限定された特定のもの」だと書かれてありますが、とはいっても、コピーしたものが貨幣だろうと普通の文書だろうと、おかまいなしにこうした情報が埋め込まれるような気がするのですが、どうなんでしょうか。もしそうだとすればとても危なっかしいものだと思うのですが。。

 

 時間がありそうなら、この人たちの資料をちゃんと見てみたいな。

 

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