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熱はいらんかね?

 「経営予測エイジ」 9月号経由、日刊工業新聞8月3日付の記事より。

 

 最近はほとんど見かけなくなりましたが、僕が小さいころは、氷屋さんというものが街にありました。そこで氷を注文すると、大きな氷のかたまりをトラックの荷台に乗せて、注文先まで持ってきてくれます。たしか地蔵盆のときに、缶ジュースを冷やす用に持ってきてくれたのを見た記憶があります。

 

 氷屋さんは冷えた氷をトラックで運んでくれるのですが、今回ご紹介する記事は、工場からの廃熱をトラックで回収し流通させる新しいビジネスです。

 

 熱を蓄えるための特殊なコンテナをつんだトラックに、工場から出た廃熱を取り込みます。この熱をもとにして、冬の暖房用に利用するほか、吸収式冷凍機というものに利用して、夏でも冷房用に活用できるようです。

 

 さらに廃熱は、CO2の排出量が計上済みの付加価値が高い熱源だということもあって、事業家に向けた動きが活発になっているそうです。

 

 記事によると、三機工業という会社が、ドイツの技術を利用して事業化に取り組んでいます。(他にも神鋼環境など。)廃熱の温度は58度。現在のところは冷房用途には使えないようです。この方式では、酢酸ナトリウムを蓄熱材に使い、30トンのコンテナ車1台で、100戸のマンション1棟の一日分の光熱費がまかなえ、価格のほうは1コンテナ分の廃熱で、1万5千円程度を想定。

 

 これまで、廃熱を再利用するという考えを耳にしたことは何回かありましたが、トラックに熱を乗せて運ぶという方法自体知らなかったし、すでに実用段階まで進んできているというのは驚き。

 

 これ、技術が進めば、そのうち氷屋さんのように廃熱を配達するトラックが登場することになるのかなあ、と想像してみると面白いです。

 

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コメント (4)

orino:

■廃熱
廃熱を陸送するとは驚きです。
早速、三機工業のサイトを確認したのですが、1999年には実用化していたそうですね。
http://www.sanki.co.jp/news/press/contents_51.html
ここに記載されいる写真が、蓄熱するコンテナなんですね。


http://ameblo.jp/orino/
riverplus:

■ヒートコンテナ
こんにちは。
一つの工場の中だけで熱を使いまわすというのじゃなくて、公民館や学校など、幅ひろい場所へ供給を行っているようですね。将来の可能性の広がりにも期待がもてますね。


http://ameblo.jp/riverplus/
綺麗山:

■エネルギーの保存
熱を貯めれるなんて知りませんでした。最近、光も貯められる可能性が示唆されているし、科学ってどんどん進歩していくんだなぁ。早くガソリンに代替するエネルギーが実用化されて、それで中東の政治的な意味が変わって、アメリカが戦争をしなくなれば良いなぁ、などと勝手に妄想してました。


http://psychnote.blog11.fc2.com/
riverplus:

■リサイクル
環境や政治のニュースを見るたび、エネルギーは差し迫った問題だなあと感じます。
今回の廃熱は、エネルギーのリサイクルという利点のほかにも、世の中に幅ひろい種類のエネルギー源があるという点でも良いなあと感じます。


http://ameblo.jp/riverplus/