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古代言語の起源をコンピュータで探る

 Scientific American
より、コンピュータを使った言語解析の研究のご紹介です。

 

 今回の研究に代表されるように、最近は、以前はいわば「文系の世界」だった学問の領域に、コンピュータを使ってアプローチした研究結果にお目にかかることが多いように思います。

 

 それはたとえば、今回のような言語の研究だったり、他に文学や考古学など、ジャンルはあちこちにわたっていて、なおかつ話題的にすごく面白い。これからは、もはや理系と文系との間にきっちりとした区別はなくなっていくのかなあと感じます。

 

Evolutionary Tools Help Unlock Origins of Ancient Languages

(進化的なツールが古代の言語の起源を解き明かす助けとなる)

http://www.sciam.com/article.cfm?chanID=sa003&articleID=00074F10-365F-1333-B65F83414B7F0000

 

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 言語はどのようにして進化するかを理解するカギは、語彙ではなく、その構造にあると新しい報告は述べている。本日の Science 誌 に掲載された発見が示すところによると、進化生物学のツールの特徴をとり入れた言語学的手法により、1万年以上の昔の言語の秘密を解き明かすことができる。

 

 語彙の変化は急速であるため、これを使って言語が時間とともにどのように進化するかを追跡するという方法では、およそ8千~1万年しかさかのぼることはできない。マックス・プランク心理言語学研究所の Michael Dunn 氏とその同僚は、更新世(180万~1万年前)からの言葉を研究するため、単語どうしの関連の仕方にもとづいて言語を解析するコンピュータプログラムを開発した。彼らは、2つのグループの言語に対して、節の中での動詞の位置の特徴といったような、125の「構造的な言語の特徴」を含めたデータベースを開発した。第一のグループは16のオーストロネシア語族の言語からなり、第二のグループは15のパプア言語からなった。(リンク先の画像は、2つのグループの言語が話されている地域にある、アウトリガー・カヌーである。メラネシア島と呼ばれるこの島は、パプア・ニューギニアの東、オーストラリアの北東にある。)この研究者たちは、言語間の歴史的つながりを解明すべくこの新しいアプローチを用いたところ、オーストロネシア語族の言語について、語彙にもとづく従来の結果と、きわめてよく似た結果を得た。

 

 反対に、語彙にもとづく方法ではパプア言語について結果は得られなかったが、この新規の手法ではそれが可能だった。このことから、これらの言語は、両者間の地理的関係をみたすよう関連していることが分かる。添付の注釈によると、ニュージーランド・オークランド大学の Russell Gray 氏は、この新たな手法はまだ不確かであると注意をうながしている。しかし彼はこう主張する。「このアプローチは、他の地域の言語を調べている研究者たちによって、幅ひろく模倣されることになるでしょう。将来は、世界中の言語についてのウェブ・データベースが開発されるかもしれません。」

 

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コメント (2)

orino:

■非類縁のケースでは?
これは、「構造が似ている言語は類縁にある」ということを前提にした原理だと思います。

「類縁関係にないけど、たまたま似ていた」というケースは排除されるのでしょうか?

そのようなケースに対応するため、従来の比較言語学などを援用しているのかな、なんて予想しています。

特定の言語内における方言の研究とかにも利用できそうですね。


http://ameblo.jp/orino/
riverplus:

■評価の精度
織野さん、こんにちは。
125個というたくさんの要素で言語を評価しているというのがポイントなのかもしれませんね。元論文は見てないのですが、いったいどのようにして要素をリストアップしたのか、気になるところです。


http://ameblo.jp/riverplus/

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