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科学の世界で目立たない女性たち

 なんだか海外のいろいろな科学ニュースサイトで取り上げられているようなので、ここでもご紹介。

 

 Women 'take back seat' in science

 (科学の世界で目立たない女性たち)

 http://news.bbc.co.uk/1/hi/sci/tech/4163248.stm

 


 例によって翻訳。今回の記事は友人が翻訳してくれました。


 

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 サイエンス最新号に掲載されたアメリカの研究者グループの記事によると、女性にとって、科学分野でキャリアを追求することは「いばらの道」である。記事によると、大きな進展がみられたにもかかわらず、学術機関は未だに多くの女性科学者の力を十分に活用することができていないという。

 女性科学者達は時に、大学の環境を「冷たい」ものに感じ、「無意識の差別」に直面する。

 彼女らは加えて、家庭や家族の生活とのバランスをとる上でも課題に直面する。

 「われわれが大きく前進したことは朗報です。」と語るのは、アメリカ、ウィスコンシン・マディソン大学の主執筆者の Jo Handelsman 教授である。「厄介なのは(問題なのは)男女が平等になるにはまだ道のりが長いということです。」

 Handelsman 教授と彼女の同僚は、女性を道からはずし、学術分野での才能を発揮することを妨げる多くの課題があると考えている。

 「米国の大学キャンパスには、ひそかな、また公にされた敵対心があるのです。中には明らかに違法な振る舞いもありますが、ほとんどは微妙なものです。それによって女性は、過小評価され、尊重されていないことを感じるのです。」

 Handelsman 教授と彼女の同僚は、一般的には、女性が障害に直面する分野は4つあるという。

 

・パイプライン

 特に工学や物理科学などの一部の分野では、博士号を取得したり、研究を続けることを勧められた女性の数は少ない。

・環境

 仕事をやめた女性科学者の多くが、その理由が同僚が敵意を持っていることだと語っている。研究者によると、この環境は「女性よりよい環境にいる」多くの男性には気づくことができないものだという。

・無意識の偏見

 報告によると、科学の分野にいる人々の中には無意識的に女性に対して偏見を持つ人がいるという。研究者は、研究が女性によるものであることを知ると、低い評価を与える傾向があることを明らかにしている研究を引用している。

・仕事と家庭の両立

 Handelsman 教授は家庭内の責任の大半は女性の肩にかかっているため、学術分野での道を進むことが困難になるという。

 

 「家族のケアをする責任が女性に偏っています。大学は家族の問題を解決する場ではないのです。」

 Handelsman 教授によると、大学内の授乳室や保育施設のように、変えることができることがいくつかあるという。これらによって、女性は家庭と仕事を両立させることができる。

 科学分野において女性が前進するための努力の影響を分析するためのイニシアチブである国立科学財団の ADVANCE プログラムの Alice Hogan ディレクターは、女性の才能に投資することは非常に価値があると考えている。


 「女性を科学や工学の分野に呼び込む上で大きな進歩を見せましたが、いまだに博士号を取得している女性は少ないのです。」

 この多くの才能ある女性科学者達を生み出すために投資をした後は、私達は多くの利益を得られるはずです。生産的で、創造的で尊敬される先生や研究者です。そして彼女らは(以前は)クローズだった分野に、より多くの生徒をひきつけることができるのです。

 

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 これまで、特に大学のような世界では、女性が安心して研究ができる環境への要望というものはそれほど大きくはクローズアップされてこなかったのかもしれません。これがたとえば企業の場合だと、女性が働きやすい環境であるか否かが、企業の社会的イメージと密接にかかわってくることもあってか、こうした改善にむけた動きが比較的活発になりやすかったのだと思います。(僕のいる会社でも、この記事で取り上げられてるような意識的問題への注意をうながすガイダンスがよく回ってきてます。)

 

 大学内に授乳室や託児施設を、という提案はとても良さそうですね。大学に残るか、就職するか、という選択に、より大きな自由度ができればいいなと思います。

 

 ところで日本の大学での動きはどのようになってきているんでしょう? こちらも興味のわくところです。

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コメント (3)

なかつみ:

■無題
僕は学会で(特にキレイな)女性がポスター発表してたら、
とりあえず話を聴きに行ってみてますw

orino:

■無題
私の勤務先でも、研究職の女性が学会発表等しているようですが、偏見のような話は聞きませんね。


http://ameblo.jp/orino/
riverplus:

■ポスター発表
なかつみさん、こんにちは。
そういえばポスター発表って、オーラル発表と違ってずっと対面で会話するって感じですよね。もちろん聞くときは真面目に、ですが^^;

織野さん、コメントありがとうございます。成果を評価したり査定したりする段階で、特に問題が起きやすいかもしれませんね。僕の職場のガイダンスでも、その辺りによく注意がうながされてます。


http://ameblo.jp/riverplus/

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