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共感覚っていったい何?

 地元の図書館で出会った書籍の紹介をもう一丁。

 

 「科学者は妄想する

 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822244482/250-3891154-8183433

 

 今も放送しているのかどうか知らないのですが、以前、日本テレビで「特命リサーチ200X」という番組がありました。本書は、この番組の元スタッフが、企画会議で提出したもののボツになったネタを紹介している本です。主に国外の研究で、正統派科学とも、トンデモ科学とも、どちらともつかないような微妙な線にいる研究者たちの奇説・珍説を紹介しています。

 

 例の番組を見たことがある人は、あの番組のノリで進んでいく本だと思っておけばちょうどよいかもしれません。超常現象を科学的に説明するのに、びっくりするような仮説を打ち出してる研究者を焦点にして、その主張の内容や実験の結果を紹介しています。印象としては、著者自身による科学的な吟味をはさむことなく、淡々と研究内容を紹介していってる感じです。(とはいえ、文体はだいぶん煽り気味。)なので、はたしてこの実験はどのぐらい正当なの? と、当然感じるはずのことについても、ノータッチで話が先に進んでいくので、不要なイライラがたまっていくのが自覚できるかもしれません。

 

 とはいうものの、中には、「これは知らなかった」や「説得力あるかも」と思える説も。1つ紹介。

 

■ 共感覚

 

 共感覚、という感覚をもつ人たちが世の中にはいます。たとえば、こういった人々は、数字やアルファベットを見たり聞いたりすると、赤や青などの色の感覚を感じるそうです。またあるいは、レモンパイなどの味を感じると、とがった形を手の中に感じる人もいるそうです。従来までは、こうした共感覚は、ウソだとか薬物中毒だとか見なされていましたが、最近の研究で、そのしくみがだんだんと明らかになってきました。それによると、色の視覚情報は、網膜→後頭葉→側頭葉と経て、TPOと呼ばれる部分へ送られます。また、数やアルファベットの概念も、TPOの一部である角回という部分で処理されます。話し言葉の音も、TPOの近くで処理されるそうです。いずれの情報も、TPOの角回の近くで処理されていることから、共感覚者の脳では、ここのあたりで何らかのかたちで情報の混信が起こり、共感覚が生じるのでは、と推測されます。

 

 

 このほか、宇宙人誘拐、予知能力、ドッペルゲンガーなどなど、扱われる説はまさに玉石混交という感じ。

 

 広く人には薦めないですが、宝探しのつもりで読めばおもしろいかも、といった感想をもった本です。

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コメント (2)

orino:

■無題
読者登録している織野です。

「トンデモ科学」を正統派科学で撃破するというスタンスが大好きです。

珍説奇説にも非常に興味があるので、ちょっと読んでみます。

なお、「特命リサーチ200X」は終わっています。


http://ameblo.jp/orino/
riverplus:

■ありがとうございます^^
織野さん、こんにちは。
「特命リサーチ200X」って、もう終了してたんですね。あの微妙に怪しげなノリが何とも言えず、かつてはけっこう見ていたのですが(笑)。

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