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統計でウソをつく法

 久しぶりに、書籍紹介。

 

統計でウソをつく法―数式を使わない統計学入門

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061177206/249-2248987-4846736

 

 巷にある統計数字やグラフにひそむ真実やウソについて、網羅的に紹介した書籍です。同じジャンルの書籍としては、最近出た「『社会調査』のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ」という本もたいへん良いです。

 

 いろいろな書評ページにも書かれてあるのですが、本書は、文章がところどころ意味不明なのが少し残念。翻訳が原因のようです。それと、本書の第1刷の発行は1963年、扱われるサンプルはかなり古いものなので、どうも現実感を感じないなあ、と思うことがあるかもしれません。というわけで、僕としては「『社会調査』のウソ~」と本書を、セットで読むのを強くお勧めしておきます。とは言っても、本書で登場する騙しのトリックは、現在でもなお、平然とテレビや新聞で登場しており、それを見抜けない大勢の人があっさりと騙されているという事実に気づかされると思います。

 

 一方で、次の事実も頭に入れておかないといけないです。

 

 世論調査というのは、結局は、かたよりの原因に対する不断の戦いということになってくる。そして著名な世論調査機関はこの戦いを年中続けているのである。しかし、こういった調査結果を読む場合におぼえておかなければならないことは、この戦いには絶対勝てないということである。

 

 本書で強調されるような、「統計を正しく読みとる力」というのは、義務教育の範囲で教えておく必要があるんじゃないかなあ、と思いつつあります。テレビで、「調査によると○○の食材は△△の予防に効くらしい」という紹介があると、そのたびにスーパーで売切れ騒ぎが起こる・・この頃のそんな盲目的な流行に、少々の危なっかしさをおぼえています。

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