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最高によく当たる占い?

 読んだ本からの抜き書き。

人はなぜエセ科学に騙されるのか」(著:カール・セーガン、訳:青木馨、出版:新潮文庫)から。

 今回紹介するのは、世にいる占い師や超能力者と呼ばれる人たちが、共通して持っている、とある商売道具について。
 それは「コールドリード」などと呼ばれたりする、非常に巧みな言葉のテクニックです。

 あなたが、ある占い師に性格判定をしてもらっている状況を想定します。
 コールドリードの技術を磨いた占い師は、例えばあなたに対してこのような判定結果を伝えるわけです。以下引用。

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 「あなたは外交的で、愛想がよく、社交的になることもありますが、ときには内向的で用心深く、控えめになりますね。自分のことをあまり他人に知られるのは、賢明なことではないと思っています。多少の変化や多様性を好み、枠にはまっていることに満足できません。外ではよく規律を守り、自分を押さえることができますが、おおむねそこはカバーできています。あなたには、まだうまく使えていない才能がたくさん眠っているようです。自分に対して批判的になりがちですね。そのくせ、他人に好かれたい、誉めてほしいという気持ちが強いようです。」
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 もうこれはお見事と言いたくなるような表現です。
 こんなふうに言われたら、誰が聞いても当たってると思ってしまうはず。
 ポイントは、抽象的な言い回しに終始し、正反対の内容を巧みに取り入れているということでしょうか。

 最近は占星術や運勢診断など、色々なタイプの占いを目にすることが多いです。
 もちろん占い師の中には、お客さんの態度や言葉遣いを注意深く観察して、その人にふさわしい答えを用意してくる占い師もいるでしょう。
 けれども結局のところ、こういった占いが提供するお告げとは、本質的には上のような「誰にでも当てはまる抽象的表現」に、神秘性や歯切れの良さといったカモフラージュを施したものに過ぎないのではないでしょうか?

 ちなみに今回の引用は、上記の本の極めて一部分を抜き出したものです。
 上下巻合わせて全部で800ページほどある大変ボリュームたっぷりな本なのですが、僕が絶対に読む価値アリだと思っている本の一つです。
 本書のポイントを抜き出せと言われると、恐らくは非常に大量の箇所を引用してしまうことになるでしょう。
 この本において著者は、オカルトや占星術等といった非科学的な思考や、科学の皮をかぶったエセ科学の風潮を取り上げ、人々がこれらに魅了され信じ込んでしまっている現在の状況について警告しており、その上で、不思議さに驚嘆する心と懐疑的精神とをバランスよく持つことが重要である、と説いています。
 今回の引用箇所は、単に僕が読んでいて笑えたという理由のみで挙げているので、これがこの本の代表的な内容であるとは思わないのが正解です。。。

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